読めばわかるコラム:Vol.22 マネジメントだけではない!強い営業チームに必要な“真の営業リーダー”とは

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このコラムは、「営業リーダーのための強い営業チームのつくり方」がテーマとなっている。

でも、実際に読んで頂いている方には、営業マネージャーという肩書の人もいれば、営業チーフ、チームリーダーという名称で呼ばれている人もいると思う。

本来、マネジメント職(管理職)と言われる人は、管轄する組織のマネジメントが求められる。一方、リーダーと言われる人は何が求められるのか?今回は、営業リーダーに求められる役割についてお伝えしよう。

“営業マネージャー”と“営業リーダー”の違いとは?

マネージャーとリーダーの違いは、「選ばれ方」と「人の動かし方」が違う。
営業マネージャー(ここでは管理職の意味で使用する)に昇進した方に問いたい。

あなたは誰に選ばれたのか?

おそらく、ほとんどの方が会社もしくは上司と言うだろう。その通りで、営業マネージャーは、会社から職務権限と共に与えられる役職だ。

では、正式な役職名ではなく“役割名”として言われるリーダーは、誰に選ばれるのか?

本来は、「この人がリーダーになって欲しい!」「この人とならば一緒に取り組みたい!」と、その周囲にいる人が選ぶのだ。

マネージャーは、職務権限を使い、指示命令し評価することで人を動かすことができる。
一方、管理職ではないリーダーは、職務権限を使うことはできない。
でも、本当のリーダーは、その人ならではの考えや情熱で人を動かすことができる。これを“リーダーシップ”と言う。

言い換えると、職務権限に頼らない“対人影響力”だ。

真の営業リーダーのメッセージの伝え方

例えば、あなたのチームに前年実績を大きく上回る営業目標が設定されたとしよう。
あなたは、この目標を達成するのは大変なことだと感じている。そんな時、あなたは、自分の上司やメンバーに対してどのように向き合うか?

「会社が決めた目標だからさ、大変だと思うけど、やるしかないな。頑張ろう」

このようにメンバーに言ったとしたら、これは最悪な伝え方だ。
「会社が決めたことだから、自分はどうすることもできないが、やるべき目標は伝えたよ」と言っているのと同じだ。こんなリーダーには、誰もついてこない。

そんな人に限って、自分の上司に対して、このような営業目標が設定された背景や目的、自分達に期待されていることを確認していないことが多いのだ。

真の営業リーダーは、目標設定の意図を上司に確認し、自分なりの目標達成のシナリオを考え、すり合わせている.

そして、メンバーに対しては、以下の3つのメッセージを伝えている。

「確かに高い目標だけど、私は、この目標をみんなと一緒に達成したい!」

「このチームで、この目標を達成するには、こんな意義、意味がある!」

「私は、こんな目標達成シナリオを持っている。あとはみんなの知恵、力を貸して欲しい!」

真のリーダーは、自分を主語にしてメッセージを伝えている。

自分の意思を示し、やるべき事を意味づけてメンバーの心を動かし、チームを一枚岩にまとめているのだ。営業マネージャーでも、営業リーダーでも、このようなリーダーシップは必ず求められる。ぜひ、意識して実践してみてほしい。

次回も引き続き、営業リーダーに求められるリーダーシップについてお伝えしたい。

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